[お悩み]
水族館で撮影することになった。カメラの設定や持ち物など確認しておくことがあれば教えてほしい
といった方へ向けた記事になります。
今日の結論は、以下です。
▶撮り方超基本
・レンズの選び方⇒開放F値の小さいレンズ
・できるだけ近づいて撮る
▶カメラ設定
・シャッタースピード 1/200秒以上がコツ
・AF設定⇒ AF-C(コンティニュアスモード)で
・ホワイトバランス ⇒ 電球
▶さらにこだわる方へ
・黒っぽい服装
・忍者レフ
・パーマセルテープ
では、一つ一つ見ていきましょう。
撮り方超基本
レンズの選び方と、そもそもの撮り方の超絶基本、についてまずお話します。
レンズの選び方
開放F値の小さいレンズ(明るいレンズ)が適しています。
水族館は思っている以上に照度が落とされていますので、開放F値の小さいレンズ(明るいレンズ)で、光をいっぱい取り込めるレンズでのぞみましょう。
できるだけ近づいて撮る
水槽のアクリルに自身やら、他のお客さん、カメラなど映り込みにくいように、できるだけカメラをガラスに近づけて、撮りましょう。
そのとき、できるだけアクリルに”垂直”に近づけるのがポイントです。
カメラ設定
カメラ設定の基本は、シャッタースピード、AF設定、そしてホワイトバランスがポイントになります。
なお、フラッシュは水族館側で使用禁止されている場合が多いので、誤って使わないようにしましょう。
シャッタースピード
水族館撮影の一番の失敗は、ブレです。
館内は暗いですし、魚は速いです。なので、手振れや被写体のブレが発生しやすいです。
色や明るさは後から調整ができる部分もありますが、ブレは後から気づいても、どうしようもありません。
なので、(水族館撮影に限った話しではありませんが)手ブレや被写体ブレには撮影時、くれぐれも注意しましょう。
シャッタースピードは、1/200秒(かそれより速め)としましょう。
これで魚がぶれることはまず無いはず、です。
魚のスピードやその画角内のサイズ(倍率)によってはぶれる場合もあります。その場合はもう少し速くしましょう
AF設定
AFモードは、AF-C(コンティニュアスモード)にします。
これは、動く被写体にカメラのAFがしっかり追従するというモードになります。
そして、α6400のリアルタイムトラッキングを使える設定にします。設定詳細は以下をご参考ください。
ホワイトバランス
水族館では、光が水中を通ってきていますので、自然光ではありません。
よって、AWB(オートホワイトバランス)では、思ったとおりの印象的なものにならず、緑っぽい色になる場合があります。
なので、「電球」にしましょう。これで、「The 海」という記憶色に近い色味が出せます。
電球の設定の仕方は、以下の記事を参考にしてください。
さらにこだわる人へ
水族館撮影でのポイントはこれまで述べてきたとおりですが、
プロっぽいorプロの写真とそうでない方の写真の大きな違いは、”映り込み”である場合が多いです。
これは、同じくガラス越しに撮ることの多い夜景などの写真も同じくです。
水族館では、あたかも自分も水中にいながら写真撮影したかのような、撮影者側の映り込みを完全排除した写真がいいですよね。
そのためには、既述のとおり、できるだけアクリルに近づいて撮る、というのがポイントですが、よりこだわる方に向けたTipsを紹介します。
黒っぽい服装
服装が白だと、アクリルやガラスに映り込む可能性が高まります。
水族館撮影時は、黒っぽい服装でのぞむとよいです。
忍者レフ
で、これは知る人ぞ知るアイテムです。
忍者レフ。
忍者レフとは 、よしみカメラから出ている、映り込み防止で有名なアイテムです。水族館撮影や、夜景撮影時に重宝します。
実は約半分ぐらいのミニというのもあります。
使用時は通常のものが70㎝、ミニで35㎝です。
飛行機の機内など、スペースがほんとに限られている場合は、ミニもいいですが、普通の水族館などではミニではなく通常のものが汎用的に使えるので、おすすめです。値段もそれほど変わりません。
水族館に限らず、以下のような空港や、夜景スポットなど広く使えるとおもいます。
現地から生レポート♪
— ANA旅のつぶやき【公式】 (@ANA_travel_info) July 5, 2017
~航空写真家ルーク・オザワ氏 那覇撮影密着11~
本日最後は那覇空港で撮影。夜の室内からの撮影は、反射を防ぐため忍者レフを使用。また感度を上げての撮影は手ぶれしやすいので、一脚や手ぶれ防止機能で安定させると夜の飛行機写真が撮影出来ます!#ルークオザワ pic.twitter.com/vPcsy50mfP
パーマセルテープ
これも知る人ぞ知るアイテムです。
プロカメラマン御用達、アイテムの一つで、マスキングテープのようなものです。
特長は、
・紙なので、簡単にちぎれる
・はがしても後が残らない、その割にしっかりくっつくから、機材のテーピングにも使える。
・(白もあるが)黒のものは遮光性にも優れる
など、多用途に使えるテープなのです。
これを、α6400の正面側でみえる”α”や”SONY”といった白く見える部分に貼り、黒くすることで、ガラスへの映り込みを徹底的に防止します。
海外ロケなどで、盗難防止の意味合いでマスキングする人もいますね。
↓こんな感じで使う人もいますし、
以下から買えます。
マニアックですが、値段はそんなに高いものではないので、これ持っていたら「おっ」と思われます。
まとめ
ここに挙げたことを実行すれば、初心者とは思えないほどいい写真が撮れるはず。
ただし、恋人など、カメラ好きではない同行者と水族館にデートにいく場合は、くれぐれも、
今日の服装(全身黒づくめ)のワケ、αのロゴが黒く隠されているワケなどをパーマセルテープなどを手にとって長々と語るのはやめておきましょう(笑)
惹かれず、引かれます(笑)経験者談。
ではまた今度。