初心者向けのミラーレスカメラで、子ども撮りで失敗したくない。キヤノンのKiss M2と、ソニーのα6400で迷っているけどどちらがおすすめ?
といった、初心者でKiss M2とα6400のカメラ選びに迷われている方向けの記事になります。
大ヒットモデルKiss Mの第二世代として先日発売になったKiss M2ですが、初代からの進化点は、実はそれほど多くありません。予算重視の方は初代も意外とねらい目です。
以前にKiss Mとα6400の比較記事を書いています。よろしければご覧ください。
■この記事のポイント ・ Kiss M2はKiss Mからここが進化 (AF、動画機能、操作性) ・ 子ども撮りなら、多くの方にはα6400がおすすめ (瞳AF、 連写性能、レンズ本数、バッテリーのもち) |
【初心者にお勧めはどっち】EOS Kiss M2、α6400比較【Kiss Mも狙い目】
Kiss M2はKiss Mからここが進化
①AF性能(瞳AF)が進化
瞳AFがサーボAFにKiss M2から対応しています。これにより、動きのある被写体の瞳にも自動でピントを合わせ続けることが可能になりました。
さらに、「瞳AF」の精度が向上したとされ、従来バストアップ程の画面を占めるサイズでないと瞳の検出ができなかったところ、Kiss M2で全身像での検出が可能になっています。
②動画機能
動画撮影でもAF性能の向上を実現しています。
4K動画撮影時において、コントラストAFのアルゴリズムを改良したことで、AFの安定性改善が図られています。
また、 動画時も、サーボAFによるモデル瞳検出(人物のみ)が可能になっています。
動画時の瞳AFは、α6400にも未搭載なので、Kiss M2の優れている点ですね。ただ、進化したとはいえ、位相差AFではなく、コントラストAFなので動画時のAF自体の性能は感触を確かめてから買うようにしましょう。
その他、デジタルズームにも新規で対応。画面の中央部を3~10倍に拡大することが可能になっています。
さらに、縦位置撮影した動画を縦位置再生することに対応しています。
SNSに投稿する際、編集ソフトで方向を変換する必要がないので便利ですね。
縦位置情報の付加が必要になりますが、縦位置情報は撮影前、後いずれでも動画に付加することができます。
③操作性
ライブビュー撮影時、ピントを合わせたい対象にタッチすると、その位置に一瞬でフォーカスし、ピントが合ったあとそのままシャッターがきれるようになりました。
スマホでの撮影感覚で撮影ができるようになったということですね。
また、撮った写真や動画をWi-Fi経由でクラウドに転送してバックアップするクラウドプラットフォーム「image.canon」に対応しています(Kiss Mも対応)。
カメラ内画像から、PCいらずでSNSやクラウドへ直接アップロードできるようになるのは大変便利ですね。こういった使い勝手の良いサービスはCanonの強みですね。
子ども撮りなら、多くの方にはα6400がおすすめ
AF性能、連写性能、バッテリーのもち、レンズ本数の観点で、ある程度タフに写真ライフをはじめようという方にはα6400がおすすめです。一方で、そこまでの性能を求めず、サイズや価格重視、SNSへUpまでの使い勝手重視の方にはKiss Mもおすすめです。
AF性能
モデル名 | α6400 | Kiss M2 |
瞳AF機能 | ◎(人物/動物) | 〇(人物) |
動物にも瞳AFが効くのはソニーα6400の強みです。
連写性能
AF追従の連写性能はKiss M2はKiss Mと同じですね。α6400のほうが11コマ/秒と上回っています。
α6400 | Kiss M2 | |
連続撮影速度(AF追従) | 最高11コマ/秒 | 最高7.4コマ/秒 |
バッテリーのもち
α6400は、約410枚と、Kiss M2の250枚に対して、外出時も余裕をもって撮影ができます。
α6400 | Kiss M2 | |
バッテリー(液晶使用時) | 約410枚 | 約250枚 |
交換レンズのバラエティー
α6400 | Kiss M2 | |
レンズマウント | Eマウント | EF-Mマウント |
Kiss M2はEF-Mマウントですが、対応する交換レンズは現時点(202012月時点)で8本のみ(内1本はマウントアダプター)です。
EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM
EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM
EF-M22mm F2 STM
EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM
EF-M32mm F1.4 STM
EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM
マウントアダプター EF-EOS M
一方でソニーのEマウントのレンズは、50本を超えるため多くのバリエーションを楽しめます。
特にα6400にお勧めのレンズは以下に纏めていますのでよろしければご覧ください。
それでもKiss M2/Mを選ぶ理由
Kiss M2/Mを選ぶ理由をざっとまとめておきます。
まずそのカメラの形(スタイル)です。
ファインダーが中央にあり、いわゆる一眼然としたクラシックな形が好きな方はKiss一択ですね。また、Canonはよく人肌を綺麗に映してくれるという評判も高いです。
さらにサイズです。
ほぼ同じですが、僅差でKiss M2/Mのほうが軽いです。見た目は一眼らしいのに、実は軽いというのはいいですね。
α6400 | Kiss M2 | Kiss M | |
大きさ | 120.0×66.9×59.7mm | 116.3×88.1×58.7mm | 116.3×88.1×58.7mm |
本体質量 | 約359g | 約350g (ブラック) | 約351g (ブラック) |
さらに、値段です。
特に初代のKiss Mは、値ごろ感が出ているため、おすすめとなります。
買って失敗したくない、という方には賢くレンタルするという手も。以下記事にまとめていますのでよろしければご覧ください。
参考になる点があれば嬉しいです。では。