ソニーのコンパクトなフルサイズミラーレスα7Cを買ったが、おすすめのレンズを教えて欲しい
という方に向けた記事になります。
せっかくボディがコンパクトなので、
・フルサイズの描写力を生かしながらも
・コンパクトで機動性の高い
レンズを買うのがおすすめです。
α7Cとは?という方はヒットモデルα7IIIとの比較という形で以下にまとめていますのでご覧ください。
買って失敗したくない、という方には賢くレンタルするという手も。以下記事にまとめていますのでよろしければご覧ください。
■この記事のポイント ・キットレンズ( SEL2860 )を買うべき人 ・おすすめレンズ - 単焦点 1.SEL20F18G 2.SEL24F14GM 3.SEL55F18Z、SEL85F18 その他:タムロン:20mm F/2.8 Di III OSD M1:2、 シグマ:85㎜F1.4 DG DN - ズームレンズ 1.SEL24105G 2.SEL70300G その他:タムロン:28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD タムロン:28-75mm F/2.8 Di III RXD |
【人気】α7Cにおすすめのレンズ【失敗しない】
キットレンズ( SEL2860 )を買うべき人
スペック概要
SEL2860 (FE 28-60mm F4-5.6 )
・レンズ構成:7群8枚
・最短撮影距離:0.3m(ワイド端)/0.45m(テレ端)
・最大撮影倍率:0.16倍
・フィルター径:φ40.5mm
・大きさ:最大径φ66.6mm、全長45mm
・質量:約167g
キットレンズSEL2860は、
・α7Cの機動力を生かした撮影をしたい、
・レンズ交換はそんなにしないので万能型(焦点距離において)のレンズがほしい
という方に、ぜひおすすめしたいレンズです。
α7Cがフルサイズなのにコンパクトということで話題になっていますが、実はシステムのコンパクト化にはSEL2860のレンズのインパクトも大きいですね。
コンパクトなのはいいとして、画質など評判はどうなんだろう。
以下がSEL2860のMTF曲線です。その下にα7IIIの標準ズームレンズであるSEL2870のMTF曲線を貼っています。
今回の新商品SEL2860がコンパクトな筐体の割りに、従来のSEL2870と比べても周辺まで良好な画質なのが見てとれます。
(SEL2870は1つのチャートに開放とF8が共存しているので、SEL2860と比較するのがちょっと見辛いですが、)
ちなみに、DPreviewにて作例が公開されていますので、画質が気になる方はチェックしましょう。
SEL2860の公式動画もまだ見ていない人はぜひ。
2分弱です。
おすすめレンズ
キットレンズのSEL2860は広角側が焦点距離28㎜なので、自撮りするには少し広角の焦点域が足りません。
また、せっかくのフルサイズの高画質をいかすには、単焦点レンズでボケ味を含めて楽しむのがおすすめです。
なので、
・広角
・単焦点
レンズで追加のレンズ購入を検討してみましょう。
単焦点編
おすすめの広角単焦点レンズです。順にみていきましょう。
1.SEL20F18G
スペック概要
SEL20F18G ( FE 20mm F1.8 G )
レンズ構成:12群14枚
最短撮影距離:0.19m(AF時)/0.18m(MF時)
最大撮影倍率:0.20倍(AF時)/0.22倍(MF時)
フィルター径:φ67mm
大きさ:最大径73.5mm×全長84.7mm
質量:約373g
超広角20mmの画角、開放F値1.8の明るさ、そして何より小型・軽量設計で、静粛なAF駆動であることが静止画撮影もですが、動画撮影に向いています。
小型軽量なα7Cで静止画も動画もという方に、お勧めできます。
また、意外に寄れて、撮影倍率も高めに撮れる点にも注目です。
近接性能も高いので思い切って寄って煽って撮ることで遠近感がる(迫力のある)以下のような作品も撮れます。
点像再現能力が高いということで、星、星景写真にもぴったりです。
2.SEL24F14GM
スペック概要
SEL24F14GM ( FE 24mm F1.4 GM )
レンズ構成:10群13枚
最短撮影距離:0.24m
最大撮影倍率:0.17倍
フィルター径:φ67mm
大きさ:最大径φ75.4mm、全長92.4mm
質量:約445g
最高峰のG Masterの24㎜ F1.4のレンズです。このクラスでは圧倒的な小型・軽量設計であること、高速・高精度なAFが特長で、カメラグランプリ2019も受賞の定評あるレンズですね。
F1.4なので、広角レンズでありながらこのように(バストアップではなく)全身を入れたポートレートでも背景をぼかすことができるので、印象的な写真を撮ることができます。
これぞG Masterといった感じで、ピント面のシャープさと、ぼけの柔らかさが共存していることがうかがえます。
こういう線の細い繊細な描写は圧巻です。さすがG Masterです。
3.SEL55F18Z
スペック概要
SEL55F18Z ( Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA )
レンズ構成:5群7枚
最短撮影距離:0.5m
最大撮影倍率:0.14倍
フィルター径:φ49mm
大きさ:最大径φ64.4mm、全長70.5mm
質量:約281g
55mm標準レンズです。ツァイスファンなら垂涎の高品位なアルミニウム素材の金属の外装(もちろんZEISSバッヂがついています)がかっこいいです。
ツァイスの 「ゾナー」の名にふさわしい 高いコントラストと圧倒的な解像力が持ち味のレンズ。
AFもリニアモーターでかつインターナルフォーカシングなので、なめらかで静粛性の高いフォーカシングも楽しめます。
ピント面の解像具合はさすがZEISSです。かりっかりで、かみそりのように鋭い一方で、ぼけの部分はしっかり柔らかく描写されています。
何気ないスナップも作品に昇華できてしまうのがZEISSの魅力。
特に人工物などの直線の表現は、ZEISSの真骨頂ですね。
4.SEL85F18
スペック概要
SEL55F18Z ( FE85 mm F1.8 )
レンズ構成:8群9枚
最短撮影距離:0.8m
最大撮影倍率:0.13倍
フィルター径:φ67mm
大きさ:最大径φ78mm、全長82mm
質量:約371g
大口径中望遠単焦点レンズ。
質量約371gの小型・軽量設計で携行性にも優れていて、AFもダブルリニアモーターで静止画・動画撮影時双方で効果を発揮します。
G MasterでSEL85F14GMがありますが、その安価版とあなどるなかれ。フォーカスモードスイッチ、フォーカスホールドボタンなど操作性も抜群です。
85mmの大口径単焦点レンズならではの背景ぼけを生かした、印象的なポートレートをお財布的にも手軽に撮影できます。
いわゆる王道のポートレートレンズです。
その他: タムロン:20mm F/2.8 Di III OSD M1:2
ソニー純正でなくても良い、という方にはタムロンの20㎜のレンズもおすすめです。
見た目は少しあっさりです。
スペック概要
TAMRON 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2
レンズ構成: 9群10枚
最短撮影距離: 0.11m
最大撮影倍率: 1:2
フィルター径:φ67mm
大きさ:最大径φ73mm、全長 64mm
質量:約220g
最短撮影距離はわずか0.12mと被写体へ寄れる設計で最大撮影倍率1:2のマクロ的写真の撮影も可能です。
外観デザインはいたってシンプルで、操作ボタンなどは無いものの、小型軽量をつきつめながら、簡易防滴構造など最低限の対応はしっかりなされているお勧めレンズです。
ズームレンズ編
・単焦点レンズは使いこなせなそう、
・キットレンズ(SEL2860)では、すぐ物足りなくなりそう
という方におすすめのズームレンズをご紹介します。
1.SEL24105G
スペック概要
SEL24105G ( FE 24-105mm F4 G OSS )
レンズ構成:14群17枚
最短撮影距離:0.38m
最大撮影倍率:0.31倍
フィルター径:φ77mm
大きさ:最大径φ83.4mm、全長113.3mm
質量:約663g
使用頻度が高い広角24mmから中望遠105mmまでをカバー、レンズ1本でスナップから人物、風景、ウェディングなど多彩な撮影シーンに対応する標準ズームレンズです。
ズーム全域で画面周辺までシャープな描写を追求しながら、Gレンズならではの美しいぼけ味が楽しめます。
高速、静粛なAF駆動も特長で、静止画・動画問わずオールラウンドに使えます。
F2.8のいわゆる大三元レンズではないですが、このボケ具合を見れば、ポートレートで十分使えるのが分かります。
ボケの柔らかさは、「Gレンズならではのぼけ」と謡われているだけありますね。
2. SEL70300G
続いておすすめ望遠ズームレンズです。
運動会などでも活躍するおすすめズームレンズはSEL70300 Gです。
スペック概要
SEL70300G ( FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS )
レンズ構成:13群16枚
最短撮影距離:0.9m
最大撮影倍率:0.31倍
フィルター径:φ72mm
大きさ:最大径φ84mm、全長143.5mm
質量:約854g
300mmまでの望遠域をカバーする高解像望遠ズームレンズです。運動会の時期にもぴったりです。
最短撮影距離0.9m、最大撮影倍率0.31倍の優れた近接撮影能力で、望遠撮影だけでなくテレマクロ撮影にも対応。フォーカス駆動にはリニアモーターを採用、望遠ズームレンズでありながら高速かつ静粛性に優れた動作も実現しています。
300㎜あれば、運動会でもアップで寄った撮影も十分可能です。
300mmのぼけ具合はやはり圧巻です。
テレマクロ的な写真を撮ってみるのもありです。
その他:タムロン:28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD
純正でなくてもいい、という方にはタムロンのレンズもあります。
スペック概要
28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD
レンズ構成: 14群18枚
最短撮影距離:0.19m (WIDE) / 0.8m (TELE)
最大撮影倍率: 1:3.1 (WIDE) / 1:3.8 (TELE)
フィルター径:Φ67mm
大きさ:最大径φ74mm、全長117mm
質量:約575g
高倍率ズームとしては世界初*となるF2.8スタートの明るさが特長。幅広い焦点距離をカバーしながらも、サイズは長さ117mm、質量575gと軽量・コンパクト。
最短撮影距離は広角端で0.19m、望遠端で0.8mと高い近接撮影能力を持つほか、AF駆動には高速・精密なステッピングモーターユニット「RXD(Rapid eXtra-silent stepping Drive)」を搭載しているのが特長です。
28㎜でF2.8で撮れる、というのが魅力です。以下の作例は28㎜ F2.8での作例です。これが高倍率なズームレンズの画質とは思えませんね
その他:タムロン:28-75mm F/2.8 Di III RXD
スペック概要
28-75mm F/2.8 Di III RXD
レンズ構成: 12群15枚
最短撮影距離: 0.19m (WIDE) / 0.39m (TELE)
最大撮影倍率: 1:2.9 (WIDE) / 1:4 (TELE)
フィルター径: Φ73mm
大きさ:最大径 Φ73mm 、 117.8mm
質量:550g
いわゆる大三元レンズともいわれる大口径標準ズームレンズです。
大三元なのに小型・軽量化を実現、BBAR(Broad-Band Anti-Reflection)コーティングにより、ゴースト・フレアの発生も大幅抑制し、クリアな画質を実現。
AF駆動は静粛性に優れた高速・精密なステッピングモーターユニット「RXD(Rapid eXtra-silent stepping Drive)」を採用。0.19mの最短撮影距離を活かした広角端での近接撮影も楽しめます。
こういう自然なぼけはいいですね
まとめ
キットレンズSEL2860は、α7Cの機動力を生かしきるならぜひお勧めです。
次に買うレンズとしては、単焦点レンズがおすすめです。特にSEL20F18Gは最近出たレンズで設計も新しいですし、小型でα7Cにもベストマッチ、値段も他と比べて比較的手ごろです。
キットレンズとは別に、ズームレンズをもう1本追加で買うならSEL70300Gです。この1本があれば、運動会や趣味の野鳥撮影など遠くのものをアップで押さえたいときに大活躍します。
他にもタムロンやシグマからも最近のレンズが多数出ています。いくつか紹介しましたが、目的に合わせて検討してもいいかとおもいます。
α7Cは以下から買えます。
ちなみに、着脱が便利で人気のピークデザインのストラップは以下です。デザインもかっこいいので、α7Cとベストマッチかと。
少しでも参考になる点があれば嬉しいです。ではまた。