ソニーから「α7C」が発表になったものの、2018年に発売の「α7 III」と比べてどの部分がスペック面で異なるのか、また「α7C」のほうが新しいモデルということでどういった点が優位なのか、その違いを知りたい。
という方に向けた記事になります。
まずは、公式動画をチェック。約4分です。
以下も公式動画です。
佐藤健寿さん、上白石萌歌さんが出ています。
■この記事のポイント α7Cは、フルサイズなのにそのコンパクトさがすごい! 最新のAFや動画性能など、最新もの好きの人におすすめ α7IIIは、どちらかといえば静止画メインの人におすすめ。 ✔ α7Cのここがすごい ✔ α7IIIのここが残念 |
【ソニー】「α7C」と「α7 III」スペックの違い:「α7C」を買うべき人
α7Cのここがすごい
α7Cは、以下の点で、おすすめです。
▼α7Cのおすすめ理由
①.フルサイズなのにAPS-Cサイズ!
②.AF性能
③.動画性能
④.操作性
ここが良い①.フルサイズなのにAPS-Cサイズ!
APS-Cのα6600と比べてもかなりサイズ面で肉薄しており、フルサイズは重いから嫌、と敬遠していた方におすすめです。
ここが良い②.AF性能
α7IIIにも搭載されていなかった、動画にも使えるソニー先進のAIテクノロジーを使ったリアルタイムトラッキングが搭載されています!
α7IIIは未だロックオンAFだから、被写体のAF追従性が若干物足りなかったので、これは便利ですね。
さらに、AF-ONボタンを押せば、今のAFモードの設定によらず、自動的にリアルタイムトラッキングを発動させる仕様になっています。
これで撮影設定にあたふたと迷わずとも、撮影中に一瞬でリアルタイムトラッキングに切り替えて、被写体を捉えることができますね !
さらに、AF測距点数も、 α7 IIIと同じ高密度なのも安心です。
・位相差検出方式 –> 693点
・コントラスト検出方式 –> 425点
ここが良い③.動画性能
α7IIIにはなかったタッチトラッキングや動画時にもリアルタイム瞳AF(人物)に対応したことで、 画面上で被写体をタッチるだけでスムーズに被写体を追い続けてくれる点は便利です。
4Kで撮るとちょっとしたピントの甘さが後で気になるので、この機能は便利ですね。
さらに、α7SIIIで搭載されたきめ細かな設定が可能な「AFトランジション速度」と「AF乗り移り感度」に対応したことにも注目です。
さらに、公式では発表されていませんが、α7S IIIでαとして初めて対応となった 動画撮影のジャイロ情報記録(CATALYST BROWSEでブレのポスト処理)にもどうやら対応しているようです。
ここが良い④.操作性
α7 IIIとは違い、自撮り対応になったことが大きいです。さらに、液晶モニターが上下ではなく、横開きとなったことで、シューにマイクなどをつけていても干渉しません。
MOVIEボタンがボディ上面に配置されているので、ウエストポジションでの動画撮影時も、ボタンへ簡単アクセスできます。 ※ちなみにこの動画RECボタンはカスタムキーに別機能もアサインできるので動画撮らない人は有効に活用するようにできます
マルチインターフェースシューがα7 IIIにはなかった「デジタルオーディオインターフェース」に対応しています。
よって、デジタルショットガンマイクロホン「ECM-B1M」などとの組み合わせで、音声をデジタル信号のままダイレクトにカメラ伝送できるので、劣化のない高音質録音が可能です。
上の組み合わせの写真をみても、 デジタルショットガンマイクロホン「ECM-B1M」 との組み合わせもサイズ的に相性よさそうですね。
(α7IIIも対応していましたが)ヘッドホン端子、マイク端子にはもちろん対応です。
α7Cが残念な点
▼α7Cが残念な点
① シングルスロット
②.操作性
③.シャッター
④.ファインダー性能
残念な点①.シングルスロット
これ残念という人多いのではないでしょうか。
α7 IIIには対応していたデュアルスロットではなく、シングルスロットになってしまっています。
やはり小型化には妥協せざるを得ないポイントなのでしょう。
残念な点②.操作性
α7IIIの場合は、機能を割り当て可能なボタンが11個もあったのに対して、α7Cでは7個へ減ってしまっています。
ボタン類もかなりシンプルになっていますね。
α7IIIにはあった天面のカスタムボタンも無くなっていますね、残念。
動画RECボタンはカスタムボタンとして使えるとはいえ、全体的にカスタムの自由度は減っている点に注意です。
続いて、α7IIIにはあったマルチセレクターが、α7Cにはなくなっています。サイズ的に設置は厳しかったということかもしれませんね。
α7SIIIで進化したタッチのメニューは踏襲しているのですかね?
α7SIIIのメニューやタッチ対応(ピンチインアウトなど)には非対応で、従来どおりのαの仕様ですね。
残念な点③.シャッター
✔ シャッター速度
α7Cは、最高速が1/4000秒と、α7IIIの1/8000秒に対して1段分シャッター速度で不利です。
晴天化で明るいレンズでぼかして撮るなどの機会が多い人は要注意です。
✔ 電子先幕がOFFできない
電子先幕をOFFにしてメカシャッターで切れないって何か致命的な点あるのですか?
大口径レンズを装着して高速のシャッタースピードで撮影する場合に、ボケ像が欠ける場合があるとされています。
くわしくは、以下サイトに記載されています。
残念な点④.ファインダー性能
《ファインダー性能の差》
α7C
ファインダー倍率 約0.59倍
総ドット数 236万ドット
α7 III
ファインダー倍率 約0.78倍
総ドット数 236万ドット
ファインダー倍率が小さいため、のぞいた時の見える印象がα7IIIと比べると狭いと感じるかとおもいます。
ファインダー撮影メインの方は要チェックポイントです。
まとめ
α7Cは、フルサイズなのにそのコンパクトさがすごいです!
フルサイズをコンパクトに持ち歩きたいという方にはあれこれ言わずα7C一択です。
さらに、
最新のAFや動画性能など、最新もの好きの人に特におすすめです。
なお、今なら購入キャンペーンも実施中です。
一方で、
操作性や信頼性(シングルスロットなど)、ファインダー性能など、目立ちにくい機能が色々とα7IIIからスペックダウンしています。特に静止画中心に撮る方は注意が必要です。
では。
カメラ誌の解説も参考になるかもです。