【コロナ】ウォルト・ディズニー株(DIS)2020 1-3月期2Q決算【「Disney+」でサブスクビジネス好調】

コロナの影響で、ディズニーランドも閉園中のウォルト・ディズニーについての今後について教えて欲しい

という方に向けて、ウォルト・ディズニーから2020年2Qの決算内容をもとに、業績を解説します。


■この記事のポイント

・ディズニーの2020 1-3月期決算ポイント

・今後の明るい見通し

・この先の見通し

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【コロナ】ウォルト・ディズニー株(DIS)2020 1-3月期2Q決算【「Disney+」でサブスクビジネス好調】

コロナで各地のディズニーランドが閉園中のディズニー株の今後について、みていきましょう

ディズニーの2020 1-3月期決算ポイント:
パーク部門、スタジオ部門はコロナの影響で大ダメージ

以下がディズニーの決算内容のポイントです。


《ウォルト・ディズニー(DIS) 2020 2Q 決算》

▼売上高・・・ 180億円(前年同期比 21%増加)

▼純利益・・・ 4.7億円 (前年同期比91%減)

▼1株あたりの利益(EPS)・・・ $0.60(前年同期比63%減)

純利益は前期比-91%と大打撃を受けています。

純利益が91%減というのはわかるけど、コロナの影響があるのに、売り上げが21%も増加しているのはなぜ?

ディズニーはディズニーランドでお馴染みのいわゆるパーク事業とは別に、多角的な経営をしています。
コロナでパーク事業は甚大な影響を受けましたが、その他の部門では、好調なところもありますね。

以下が、ディズニーの売り上げ構成比(2019年)です。

パークス・エクスペリエンス・プロダクツ 部門(いわゆるパーク部門) が割合としてはもっとも大きいですが、全体の半分も占めていないことがわかります。

各部門はそれぞれどういう事業を担当しているの?

メディアネットワーク部門は、テレビ放送(ケーブルテレビ)やラジオ放送、スポーツ専門放送局(ESPN)などの放送事業を担当しています。 パークス・エクスペリエンス・プロダクツ 部門 の次に大きい部門になります。

パークス・エクスペリエンス・プロダクツ 部門は先にも述べたとおり、パーク事業です。この2つで約半分の売り上げをたたき出しているのですね。

なお、スタジオ・エンターテイメント部門は映画製作部門で、ダイレクト・トゥ・コンシューマー部門は、今もっとも同社が力を入れている映像ストリーミングサービス部門です。

気になる2020年1-3月期の決算は以下になっています。


ディズニー部門別売上/利益

▼メディア・ネットワーク部門
72.6億ドル(前年度比 28%増)/ $24.8億(前年度比 7%増)

▼ パークス・エクスペリエンス・プロダクツ
55.4億ドル(前年度比 10%減)/ $6.4億(前年度比 ー58%)

▼ スタジオ ・エンターテイメント部門
25.3億ドル(前年度比18%増)/ $4.7億(前年度比ー8%)

▼ ダイレクト・トゥ・コンシューマー
41.2億ドル(前年度比 360%増)/ ー$8.1億(前年度比 -211%)

パーク部門が利益で―58%減とやはりコロナによる閉園でもっとも影響を受けています。また、スタジオ部門もコロナで撮影が延びた影響等で利益―8%となっています。

今後の明るい見通し:ユーザーが急増した「Disney+(サブスクビジネス)」

ダイレクト・トゥ・コンシューマー の売り上げが、前年度比 360%増 と絶好調な点に注目です。

ディズニー社は、ディズニー映画やテレビ番組が見放題になる動画配信のサブスクビジネス、「Disney+」に最近力を入れています。

「Disney+」 は2019年11月12日から米国でサービスがスタートしていますが、これまで、HuluやNetflixに作品は提供していたものの、自社独自のネット動画配信に戦略を切り替えています。

新型コロナウイルスの流行が追い風となり、加入者数をサービス開始からたった半年の3月末に年間22.6億ドル(最新のユーザ数5450万人なら年間36.8億ドル)のビジネスを作り出しています。

ディズニーランドは濃いファンも多いから、きっと今後ますます会員数の伸びも期待できますね。

ディズニーは自社のディズニーコンテンツに加え、「トイ・ストーリー」などのピクサー、「アドベンジャーズ」のマーベル、FOXグループなども買収してきましたので、今後、コンテンツの覇者になる可能性は大いに秘めています。

しかもFOX買収によりFOXが所有していた米国Hulu株も引き継ぎ、Huluの大株主にもなっていますので、今後の戦略に要期待です。

利益自体はこの部門ではまだ出ていないですが、今の段階では問題ないと考えてよいとおもいます。

日本では2020年6月にサービスが開始されるようなので日本のディズニーファンも楽しみですね。

この先の見通し:上海ディズニーランドの開園

上海ディズニーランドは、コロナウイルスによる閉鎖を経て、5月11日に再びオープンしました。

再開日のチケットはオンライン販売ですぐに売り切れたということなので、今後の多くの来場期待もできます。

ただ、 上海ディズニーは収容能力の20%、1日あたり約1万6000人で稼働しているとのことなので、収益が元に戻るのはしばらくかかりそうです。

まとめ


■この記事のポイント

・ディズニーの2020 1-3月期決算ポイント:
パーク部門、スタジオ部門はコロナの影響で大ダメージ

・今後の明るい見通し:ユーザーが急増した 「Disney+ (サブスクビジネス)」は今後日本でもサービスがはじまり期待大。

・この先の見通し:
上海ディズニーランドの再オープンで、予約殺到。元に戻るのはしばらく先だが、アフターコロナの社会でもディズニーは安泰そう。

以上、 ディズニーの2020年2Qの決算内容をもとに、業績を紹介しました。

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