Nikonから、Vlogに最適なAPS-Cミラーレスカメラ『Z 30』が発表になったけど、同じくNikonのAPS-Cミラーレスカメラ『Zfc』と迷う。何が違うのか主な仕様の違いを知りたい
という方に向けた記事になります。
どちらも大変話題の商品ですが、この記事でそれぞれの特長を整理してみたいとおもいます。
では、記事のポイントを記載しておきます。
記事のポイント
Z 30とZ fcの大きな違いは3つ
違い1. サイズ
違い2.ファインダー
違い3.動画機能
【どっち!?】Nikon『Z30』と 『Zfc』
まず共通しているところに触れておきましょう。
「Z30」は「Zfc」とはZ50のハードを同じく横スライドしているということから、いわば弟分といったところでしょうか。基本画質性能は同等と考えて良いようです。
上位のグレードであるZ 7/Z 6と同じ画像処理エンジン 「EXPEED 6」を使っている点も両機で訴求されていますね。
■「Z 30」、「Z fc」 共通
有効画素数 2,088万画素
ISO感度 100-51200
あと、両者に共通しているイマイチな点は、ボディ内手振れ補正が無い点です。
ただ、後ほどZマウントのレンズラインナップについても触れますが、2022年7月時点でAPS-C向けの3本全てのレンズにはレンズ側での手振れ補正機能(VR)がついているので、ひとまず問題ありません。
これからZ30買おうと思っている人に注意しておくけれど、レンズの評判良さでフルサイズ用のSラインレンズを買っちゃダメだぞ。Sラインはレンズに手ブレ補正ないからな。Z50/Zfcもそうだけどボディ内手ブレ補正無いから手ブレ補正の無いレンズと組み合わせるとブレまくっても知らないぞ。
— tkoike1701 (@tkoike1701) June 29, 2022
フルサイズでも手ブレ補正機能がついているレンズはありますが、たしかについていないものも多いので、もしフルサイズレンズを使おうという方で気になる方は、注意して選ぶ必要はありそうですね。
①違いは「サイズ」にあり!
Z30は、Vlog仕様のZシリーズ最小最軽量モデルとして、発表されています。ニコンミラーレスZシリーズで最軽量を歌うZ30は、Zfcに対しても40gほど軽く、軽量さで圧倒しています。
■質量(本体のみ)
「Z 30」 350g
「Z fc」 390g
「Z 30」のほうがよくも悪くもカメラという主張をより抑えて、小型でスタイリッシュさを優先した印象ですかね。
「Z 30」は、「Z fc」と比べてもさらに軽量コンパクトにはなっていますが、カメラという本質的な主張は決して捨てておらず、その”奥行き”サイズに表れていたりします。グリップがZfcよりも相当深くなっているのです。
■外観サイズ
「Z 30」 約128×73.5×59.5mm
「Z fc」 約134.5×93.5×43.5mm
グリップをつけてVlog、というスタイルがメインにはなりそうだけど、グリップを握っての撮影もホールド感があるのは安心ですね。
②違いは「ファインダー」にあり
サイズの違いにも大きく影響する「ビューファインダー」が「Z 30」には存在しない、というのが大きな両機の違いになります。
Z 30は魅力的ですが、私は、Z fcから乗り換えようとは思いません。写真撮る時はファインダー覗きたいマン
— mk (@_masakik81) July 6, 2022
上のコメントのとおり、写真撮るときにはファインダー撮影必須、という人は問答無用で対象から外れますね。
③違いは「動画機能」にあり
まず両機共通の良い点から。
「Z 30」、「Z fc」いずれも、「Z 50」同様、4K UHD動画に、画角のクロップ無しに対応しています。これによって、レンズの画角をフルに生かして、広大な風景などをリアルに収録できると謳われています。
他社APS-Cでは、クロップされているものもある中、これはレンズの画角を十分生かしての撮影が出来る点でメリットですね。
そうですね。ただ、Zマウントのレンズラインナップが現時点であまりない、というのは頭の片隅に入れておく必要はあります。APS-C(DX)レンズで2022年7月時点で3本です。
APS-C(DX)レンズでは、上記のほかには、24mm、12-28mmの2本のレンズが2023年までに発表予定と公開されています。以下は最新のレンズラインナップです。もちろん、フルサイズ用のレンズも「Z 30」で使えるものの、画角が1.5倍にクロップされてしまう点に注意です。
ZマウントのAPS-C機は
— 松坂屋カメラ (@matsuzakayainfo) May 4, 2021
コンパクトで写りも良く、難点の少ない良い機種でオススメなのですが
レンズが少ない;;;
Z30とやらの発表に合わせてDXフォーマットのZレンズも出すのではないかと期待しています#松坂屋カメラ
ニコンがZ30を出したのでZ50の後継機かその上位版出さないかな。最近旅行用とかにAPS-C機が欲しいけれどレンズ含めて中々自分が求めているものが無いんだよな📷35mm換算24-104mm F4のAPS-C用レンズとかあったらそのメーカーのカメラとレンズ買いたい。
— Satoshi@Journeyman (@3104sasa) June 29, 2022
Z30 の超広角レンズがない問題。
— シャイ📷🏉🎸 @ハピフレ-Happy friends- (@shine_Hap_frie) July 1, 2022
先々月に NIKKOR Z 14-30mm f/4 S を買ってるし、それを付けりゃ問題解決だろーと思っていた。
でも、Z30 はAPS-Cだから、35mm換算で 21-45mm のレンズになるんよね。
じゃあ、去年 Z5 を買ったときのアイツ(Z 24-50mm)とほぼ変わらんやん!と思って笑ってた🤣
もう1つ、両者共通の点でイマイチな点は以下です。
「Z 30」、「Z fc」いずれも、ヘッドホン端子がありません。
「Z30」は、Vlogカメラと謡われているからには、ここは付いていても良かった、という声も。
Z30、4K60とヘッドホン端子が無いことでマイナス点付けられてる感じか。
— 四三式大艇 (@type_43) June 30, 2022
あくまでお手軽Vlog機+高コスパカメラって感じだろうから、それにあまり求めすぎてもって気にはなる。
Z30にヘッドホン端子がないの草過ぎ
— Okamura⬜️ (@okmrhmp) June 30, 2022
では、ここから、「Z 30」、「Z fc」両者の違いの機能についてみていきましょう。
– 動画撮影可能時間
「Z 30」では、フルHD (24p/25p設定時)、最長125分もの長時間動画撮影に対応しています。
■動画最長記録時間
「Z 30」 125分(フルHD 24p/25p設定時、常温25℃のとき)
「Z fc」 29分59秒
でもフルHDかぁ。4K撮影ではどうなのかな?
確認したところ、4K UHD時の撮影時間目安は約35 分とありますね、Z fcがいずれの撮影フォーマットでも29分59秒だったことを考えると伸びていますね
ただ、SNSでは、4Kで実際に試したら、Z fcよりも早く熱停止した旨の報告もあるため、必ずしも4Kに関しては、大幅に撮影可能時間が伸長したわけでもなさそうなのが注意点ですね。
Nikon Z30が熱停止する様子。気温26度の室内で4K30Pの動画を回している最中にタリーランプが点滅しはじめ、RECボタンの下に停止までの残り秒数が表示されました。Z30は最長録画時間30分未満という制限はなくなりましたが、4K収録時の熱停止はZfcより明らかに早い。筐体が小さくなった弊害ですかね。 pic.twitter.com/Vr9FO9YVUC
— 矢沢隆則 📷フリーカメラマン ▶YouTuber 👠レースクイーン専門家 (@yazawa_takanori) July 6, 2022
Z30 4K30p 室内でも確認。
— あきらマイスター (@akira_meister) July 1, 2022
室温 29℃ の環境で約22分で停止となりました。
すいません。私の部屋暑くて (^^;; pic.twitter.com/NVBsDE0Zzp
4K収録でプロ用途で長回しするには冷却ファン付きの高価なカメラが出ているため、この価格レンジの商品にそれらと同等スペックを求めるのはナンセンスという声も。
Z30とZV-E10どちらも使用して思ったこと。今のミラーレスカメラで4K動画を長回ししたいと思ったら最低でも30~40万くらいの投資は必要だということ。小型軽量の筐体に熱停止はつきもの。さらにあの価格帯に収めている訳だからハイエンド機と同じように撮れる訳がない。そもそもね。 #カメラ #4K動画
— 矢沢隆則 📷フリーカメラマン ▶YouTuber 👠レースクイーン専門家 (@yazawa_takanori) July 6, 2022
– ウインドマフ
発売記念の数量限定キャンペーンとして、サンディスク エクストリーム プラスSDXC UHS-Iカード 64GBと、SmallRig3859ウインドマフがついてきます。
ウインドマフは、屋外撮影時などで、風切音を減らしてくれるアクセサリーですね。ホットシューにつけて使います。
Z 30にウィンドマフ×2のスタイルって、耳っぽくてかわいい。あれは絶対かわいい。ので、いろんな耳が発売されるといい。
— 北村智史 (@kitamura_sa) June 29, 2022
ウインドマフも一種のおしゃれアクセサリー感覚で着けるのも楽しそうですね。
ウインドマフの効果についても、絶大との声も上がっていますね。
【 Z30 】忖度なしに確認しました。
— あきらマイスター (@akira_meister) June 30, 2022
・内蔵マイクの音質はかなり好印象
特にマイクに近いところで話している音質はかなり良い。ウィンドマフの効果も絶大。
・手ブレ補正関係は、やはり電子手ブレ補正を入れるとコンニャクは出る。被写体が近ければそこまで気にならない。https://t.co/dFO5MfKpD6
– RECランプ
動画撮影時にはボディー正面のRECランプが赤く点灯する仕様となったため、記録中であることがすぐわかる仕様になっています。自撮りする際に、地味に便利な機能です。
動画撮影する人には、正面のRECランプは高評価のコメントが多いですね。
ターゲットがVlog/動画撮影向けだから、EVFを取っ払ったのは納得 映り具合は液晶で確認すればよいからね RECボタンが大型化、正面にRECランプを搭載しているのもよい:
— ほんだし(車載)/Project DA4 (@hondashi_big) June 29, 2022
ニコン、Vlog向けミラーレス「Z 30」。レンズキット約12万円 – AV Watch https://t.co/129aAH7fCE
まとめ
記事のポイント
Z 30とZ fcの大きな違いは3つ
・違い1. サイズ → 「Z 30」は約40gも軽い。グリップ深い。
・違い2.ファインダー → 「Z 30」はファインダー無し
・違い3.動画機能 → 「Z 30」はフルHDでの長時間撮影が可能に。ウインドマフ、RECランプなどでVlogが便利に
最後にもう1点、補足情報を。
同タイミングで、ミニ三脚とリモコンがセットになった「SmallRig トライポッドグリップ3070 リモコンML-L7セット」が発売となります。
これは「Z 30」だけでなく、「Z 50」や「Z fc」にも使えます。
三脚として使いつつ、リモート撮影もできちゃう優れものですね。
「Z 30」を買うかどうかの前に一旦このセットだけ買うという人も多そうですね。
Z50あるから「SmallRig トライポッドグリップ3070 リモコンML-L7セット」だけ買うかな / “ニコン、Vlog向けミラーレス「Z 30」。レンズキット約12万円” https://t.co/s72t3ylQgj
— 妖しい技術者サトシさん (@satoshi_cs12) June 30, 2022
ここまでの内容を読んで、いかがでしたでしょうか?
「Z 30」は初めてこういった一眼カメラを買うという方も多いかと。その場合は、ボディ単体よりも以下のレンズとセットになったキットがおすすめです。レンズキット、ダブルズームレンズキットと計3種類のバリエーションがあります。
レンズキット(16-50 VR)
ダブルレンズキット(16-50VR, 50-250VR)
参考になる点があればうれしいです。では、また。