・2020/2/12、ニコンから新レンズ2本が出たけど、その概要を教えてほしい
といった疑問を解消する記事になります。
■この記事のポイント ・ NIKKOR Z 20mm f/1.8 S ロードマップにあったS-Lineの1本。やや高価であるが、星景(高い点像再現性能)や動画にも最適設計。 ・ NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR 使い勝手のよいトラベルレンズ。値段も控えめ。 アルネオコートの採用な ど逆光耐性にも強い |
大口径超広角単焦点レンズ「NIKKOR Z 20mm f/1.8 S」
このレンズは、既発表のZマウントロードマップで2020年発表として触れられていたレンズになります。
レンズロードマップは以下に纏めていますので、よろしければご覧ください。
商品名 | 「NIKKOR Z 20mm f/1.8 S」 |
---|---|
希望小売価格 | ¥156,530 (税別 ¥142,300) |
発売時期 | 2020年3月予定 |
「NIKKOR Z 20mm f/1.8 S」は、NIKKOR Z レンズの「S-Line」に属したレンズで、ニコン独自の設計指針と品質管理を高い基準でクリアーし、特に高いレベルで光学性能を発揮します。至近距離から無限遠まで、撮影距離を問わず高い解像力と優れた描写性能を発揮します。また、超広角レンズでありながら、滑らかなボケ味を実現し、被写体を印象的に際立たせる撮影にも最適です。さらに、星景撮影では、サジタルコマフレア※を抑制し、「星が点に写る」高い点像再現性を実現。超広角レンズならではの広がりのあるダイナミックな表現を、至近距離から星景まで幅広い撮影シーンで楽しめます。
本レンズの発売により、超広角の20mmから中望遠の85mmまで、開放F値1.8の大口径NIKKOR Z レンズが5本ラインナップされます。
ニコンプレスリリース文
- 非球面レンズ3枚、EDレンズ3枚の採用で高い解像力
- 点を点として描写する高い点像再現性を実現
- 超広角レンズでありながら滑らかなボケ味
- 「マルチフォーカス方式」の採用により至近距離でも高い解像力の実現
- 「ナノクリスタルコート」採用
- 超広角レンズながら歪曲収差を極力抑えた、周辺部でも歪みの少ない画像
- 「STM(ステッピングモーター)」、「コントロールリング」の採用で動画撮影時の静粛性
- 防塵・防滴配慮の設計、電磁絞り機構採用
・点像再現性が高いと追求されているようなので、明るい広角レンズがのぞまれる天体撮影用途としても、よさそうですね。
・STMやコントロールリングの採用など、動画撮影も意識したレンズになっていますね
星景写真では、明るい広角レンズが望まれます。
本レンズと比較すると、やや広角でなくなりますが、F1.4とより明るいシグマ 24㎜ F1.4のニコン用レンズ(以下)は、8万円程度で買えますので、比較すると、今回のレンズは、やや高めの設定です。
高倍率ズームレンズ「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」
次に2本目のレンズをみてみます。
商品名 | 「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」 |
---|---|
希望小売価格 | ¥139,480 (税別 ¥126,800) |
発売時期 | 2020年4月予定 |
「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」は、高い解像力とともに、質量わずか約570gの小型・軽量でありながら広角24mmから望遠200mmまでの8.3倍高倍率望遠ズームを実現。機動力に優れており、旅先などでもこの一本を持ち歩くだけで、ポートレートから風景までの幅広いシーンでの撮影が可能です。さらに、「STM(ステッピングモーター)」および「コントロールリング」の採用により、静音性や操作性に配慮し、快適な動画撮影ができます。また、ゴースト、フレアを効果的に抑えるニコン独自の反射防止コーティング「アルネオコート」に加え、ED非球面レンズを採用することで、さらに解像感の高いクリアーな画像が得られます。
ニコンプレスリリース文
- 焦点距離24-200mmの画角の8.3倍の幅広いズーム範囲
- ED非球面レンズ1枚、EDレンズ2枚の高い光学性能と小型・軽量
- ズーミング時にほとんど重心が変わらないよう配慮した設計
- 「アルネオコート」による、ゴースト、フレアを抑えたクリアーな画像
- 最大撮影倍率0.28倍(望遠端)
- 最短撮影距離0.5m(広角端)により、被写体に近づいた撮影が可能
- 滑らかなトラッキング、フォーカスブリージング対応等、動画撮影に配慮
- 「ズームリング」と「コントロールリング」採用で動画撮影時の滑らかな操作感
- 「STM(ステッピングモーター)」採用による静止画・動画を問わない高速・高精度・静粛なAF駆動を実現
- 5.0段※の高い手ブレ補正効果を発揮する光学式VR機構
- 防塵・防滴に配慮した設計と、フッ素コート採用による優れた防汚性能
・便利ズームレンズとして、これ1本でトラベルや登山など、荷物を持てないシーンで特に役立ちそうです。
ズーミング時にほとんど重心が変わらないのは何がいいの?
「ズーミング時の重心移動が少ない設計」は、野鳥などの望遠手持ち撮影シーンなどで被写体をズームで狙うときなどに、重心バランスが変化しない=崩れないので安定して撮影に臨めるので便利です。
また、従来のナノクリスタルコートではなく、新開発の反射防止コーティング「アルネオコート」を採用している点にも注目です。
アルネオコートにより、入射光に起因するゴースト、フレアの低減による抜けの良いクリアな映像が得られることとおもいます。