【フェイスブック】プライバシー重視に大幅変更。人気は継続するか

私も保有している米フェイスブックですが、経営の転機を迎えているともっぱらニュースになっています。

共同創業者のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が6日のフェイスブックへの投稿で「プライバシーを最優先する」と表明しました。

今後、数年をかけてサービスの大半を再構築するといいます。

「世界をオープンにする」を旗印に事業を進めて15年。インターネット社会を形成してきたといっても過言ではない同社ですが、プライバシー重視に大きく舵をきるということは、今後のインターネット社会全体の転機となる可能性も大いにあるとおもいます。

日経の記事によると、

フェイスブックの年間売上高は設立から10年で100億ドルを突破した。大台越えまでの期間は同社とネット広告市場を分け合う米グーグル(8年)よりも長かったが、フェイスブックはその後の成長カーブの傾きが大きかった。18年12月期の売上高は560億ドル近くに達し、2年で倍増した。

ところが、6日の投稿ではその成長の源泉を”封印”するような説明が相次いだ。なかでも大きいのは「暗号化」だ。傘下のチャット(対話)アプリで、すでに利用者の書き込んだ情報を暗号化しているワッツアップの手法を広げると説明。「私たちでさえも情報は見られなくする」とした。

また、情報の保存期間も短縮するとしており、「利用者は共有した内容に後々、苦しめられることがないようにする」という。具体的な実施時期や範囲は明らかにしていないものの、こうした取り組みが広がれば詳細な個人情報に基づく広告という金城湯池は犠牲にならざるをえない。

出典:日経記事 3月10日

昨年には欧州で一般データ保護規則が施行され、プライバシーなど個人の権利を重視する方向へかじを切りましたし、日本でも同様の動きがあります。

また、お膝元の米国でもプライバシーは避けては通れないテーマになりつつありますので、今回の同社の宣言はある意味、当然のものとおもいますが(むしろ遅すぎた)、人の趣味趣向に寄り添うことで効率をあげてきた同社がリードしてきた広告市場が減退するようなことがないか、については一株主として注視していきたいとおもいます。

では。

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