【α7R III】お勧めのカメラ初期設定紹介します【時短/使い勝手向上】

α7R IIIを購入して、ひとまずデフォルトの状態で使っているけど、便利な設定があれば教えてほしい。

といった方に向けた記事になります。

α7R IIIを買ったばかりの方に向けて、撮影の時短、使い勝手向上につながるおすすめ設定をいくつか、紹介します。

α7 IIIやα6600、α6400など最近のαをお持ちの方にも、共通して参考にしていただける点があるとおもいます。

カメラの初期設定は、知っているか知らないかで、その後の使い勝手が大きく変わってきますので、ぜひチェックしましょう

ご紹介する設定変更は、以下です。順番に見ていきましょう。

①フォルダ形式
②ファイル名
③削除確認画面
④ISO AUTO低速限界
⑤ズーム設定
⑥連写残量表示

α7R IIIお勧めカメラ初期設定

①フォルダ形式

フォルダ形式は以下の2種類から選べます。

  • [標準形式]
  • [日付形式]

購入した状態では、[標準形式] になっています。

[標準形式]では、フォルダー名は、
フォルダー番号+MSDCFになります。
例:100MSDCF

この状態だと、まったくフォルダ名から得られる情報がないですね。。

撮影した結果は、”いつ撮ったか”、というのがポイントになる場合が多いので、[日付形式]を選択するのがおすすめです。

[日付形式]では、フォルダー名は、
フォルダー番号+年月日(西暦下1桁月日4桁)になります。
例:10091222(100フォルダー、2019年12月22日)

以下から、変更できます。

MENU > セットアップ > フォルダ形式 > [日付形式]

②ファイル名

ファイル名は、初期状態では最初の3文字は”DSC”となっています。

この3文字を任意の文字列に、変更することが可能です。

ファイル名を変えておくとどういうメリットがあるの?

カメラを複数台もって、撮影する場合に、ファイル名の設定を変えておくと、便利になる場合があります。

カメラを複数台持っている場合、

HDDへ撮影後のファイルを移動する際に、たまたま複数台(αとコンデジなど)のファイルの連番が合ってしまうと、上書きされてしまう可能性があります。

また、フォルダ内に両機種のファイルが混在した場合、どっちのカメラで撮ったものか判別するのがややこしくなります。

そういった際に、ファイル名の頭の部分が異なっていると両方とも解決するので、重宝します。

以下から設定できます。

MENU > セットアップ > ファイル名設定

[ファイル名設定]で設定したものは、設定”後”に撮影した画像にのみ適用されますので、そこは注意しましょう。

③削除確認画面

地味によく使う機能として、撮った写真の削除があるとおもいます。

「さぁ削除しよう」と思っても、いちいち上に移動して [削除]を選択しないといけないというのが時間かかりますし、枚数が多いと面倒です。

そこで、[削除]にカーソルがあたっているように初期値を変更します。

以下から変更できます。

MENU > セットアップ > 削除確認画面 > 「削除」が先

これにより、以下のように、最初が[削除]になります。

これ、地味に便利で時短につながりますので、おすすめです。

④ISO AUTO低速限界

ISO AUTOで撮影しているんだけど、結構な頻度で子どもとか、動いているとブレちゃうんだよなぁ。たまに手振れもするし。

それは設定で解決できます。
ISO AUTO時のシャッタースピードの設定は、ぜひ変えておきましょう。

A(絞り優先)モードやPモードで撮影の場合、ISO AUTOのデフォルトだと、室内などの光量が少ない場面では、シャッタースピードは最遅1/30秒などになります。

1/30秒だと、動いている子どもはブレますし、レンズの焦点距離にもよりますが、手振れも発生する可能性が高いです。

かといって、M(マニュアル)モードやS(シャッタースピード優先)に切り替えて、シャッタースピードを速めにし直すのもめんどくさいからなぁ

A(絞り優先)モードやPモードで撮影したい、という人は多いとおもいます。

その場合に、ISO AUTO時のシャッタースピードの設定をある程度自身の状況に応じて変えられる、というのが今回の設定内容になります。

[ISO AUTO低速限界]設定
–> ISO感度が変わり始めるシャッタースピードを任意に設定できる

※撮影モードがP(プログラムオート)またはA(絞り優先)で[ISO AUTO]を選択したときに限ります

選べる設定値は以下になります。

FASTER(より高速)/FAST(高速):[標準]よりも速いシャッタースピードでISO感度が変わり始めるため、手ブレや被写体ブレを抑えることができる。

STD(標準):レンズの焦点距離に応じてカメラが自動で設定する。

SLOW(低速)/SLOWER(より低速):[標準]よりも遅いシャッタースピードでISO感度が変わり始めるため、ノイズの少ない写真を撮影できる。

1/8000 ~ 30″:設定したシャッタースピードでISO感度が変わり始める。

子どもとか、動く被写体を撮るなら、[より高速]か[高速]を選びましょう。

これで、最遅でも1/125秒 程度となります。

もっと速くしたいという方は、個別に速度を入力しましょう。

ただ、高速シャッターにするために、ISO感度があがっています(ノイズ量悪化)。動く被写体を撮らない、とか手振れさせない自信のある方は、低速側にして、ISO感度も低く抑えましょう。

⑤ズーム設定

普段単焦点レンズで撮影しているけど、ときどき、あとちょっとズームで撮りたい、というときがあるんだよなぁ

動画をよく録るんだけど、ズーム機能があれば使いたい

という方向けにおすすめの設定です。

ズームには、一般的に、

  • 光学ズーム
  • デジタルズーム

の2種類があります。

光学ズームは画質の劣化がありませんが、デジタルズームは、カメラ側で電子的に信号処理をしてズームするので、画質劣化が発生します。

ただ、

ソニーの場合、[全画素超解像ズーム(× 2まで)]というデジタルズームではあるが、画質劣化が極めて少ないというズーム機能があります。

そこまで大きく引き伸ばさない、とか、画質にこだわりがないシーンでは、この機能はおすすめです。

動画を撮る方にもこの全画素超解像ズームは、おすすめです。 動画は静止画ほど画質面でシビアではないということもありますが、デジタルなので”定速で”ズームされるという特長も、動画に向いている点になります。

設定は2段階あります。

1.[ズーム設定]を[入:全画素超解像ズーム]へ

デフォルトでは[光学ズームのみ]となっていますが、[入:全画素超解像ズーム]へ変更しましょう。

以下から、設定できます。

MENU > 撮影設定2 > ズーム設定 >  入:全画素超解像ズーム

画質を犠牲にしてももっと倍率を重視したい、という方は、入:デジタルズーム にします。

2.カスタムキー:左ボタン、右ボタンにズームの割り当て

続いて、コントロールホイールの[左ボタン]、[右ボタン]に、[ズーム]を割り当てます。

以下から、設定できます。

MENU > 撮影設定2 > カスタムキー(静止画) > [左ボタン]、[右ボタン]に[ズーム]を割り当てます

これによって、

コントロールホイールの左右を押すことで、全画素超解像ズームを使うことができます(右ボタンでズームの寄り、左ボタンで引きができます)

動画撮影時は、 ズームリングをまわしてのズームでは得られないあたかもパワーズームレンズ使用時かのような演出とすることができます。

⑥連写残量表示

連写を多くする方におすすめの設定です。

連続撮影時に、速度が低下せずに撮影できる枚数の目安を、画面左にバーで表示するための設定です。デフォルトではありません。

以下から、設定できます。

MENU > 撮影設定2 > 連写残量表示 >  撮影中のみ表示する

これによって、連写のバッファーがフルになるタイミングを見ながら、安心して連写を行うことができます。

まとめ

本記事では、α7R IIIを購入して最初に設定すべき、初期設定値をご紹介しました。

①フォルダ形式
②ファイル名
③削除確認画面
④ISO AUTO低速限界
⑤ズーム設定
⑥連写残量表示

特にぜひまだの方におすすめは太字の①、④、⑤です。

プロの方とは異なり、一般の方は撮影後も結構長い間、メモリーカードに入れた状態の人がいます。

そういう方は、えてして撮影後の管理が面倒、というのですが、①で形式を日付に変えておくと、後でHDDへそのままフォルダーコピーする際にも、管理が楽です。

また、ファミリーの方でA(絞り優先)でお子さん撮りの方も多いと思いますが、④でシャッタースピードの数値の設定を変えておくだけで、撮影結果の歩留まりは大幅に向上するとおもいます。

動画ユースの多い方は、⑤がマジおすすめです。

高価なシネマレンズを買わなくても、デジタルズームのスムースな画角変化で、ドラマ風のイメージも簡単に作れます。

といったことで、参考になる点があればうれしいです。

ではまた。

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